北海道1000km 自転車ひとり旅
59歳の夏 Vol.1 準備編 2022
はじめに
毎年、夏休みが近づくにつれて、何だかソワソワしてきますよね。
男の子にとって「夏」はそういう特別な季節です。
コレはもう子供の頃から変わりません。
カラダは老化してきちゃったけど、頭の中身は小学生なのがオッサンの常です。
2019年以来、パンデミックや紛争などでなんとも言えない閉塞感が有りましたが、2022年の「夏」は少しだけ開放的になれるような気がしています。
基本的な感染予防措置を継続しながらではあるでしょうけれども、行動制限要請の無い夏は3年ぶりです。
担当しているプロジェクトも諸事情でスタック気味。
連休前にアレコレ終わらせてから、
なんていう毎年恒例の連休前の忙しさは無く、溜まった有給休暇を大型連休前にくっ付けて、どこか長旅に出れるような状況が今年は奇跡的に訪れて来ました。
折しも、今年は観測史上、記録的に短い梅雨が明けて、それはつまり例年よりも「長い夏」がやって来るという事を意味しています。(後に気象庁が梅雨明け日を訂正)
関東近県では連日35℃以上の猛暑日が続いて、場所によっては40℃近い日もチラホラ。
こりゃ〜あ、どっか、涼しい所に行きたいよな~あ?
加えて、来年60歳、還暦を迎えるんですよね。
体力的にも60歳過ぎるとガクッと落ち込んでいくぞ。
と諸先輩方もおっしゃってます。
諸々の条件が重なり、こりゃーもー、どっか遠くに行くっきゃない。
目 次
- はじめに
- そうだ北海道行こう!
- ルート選定
- 旅のミッション
- 保険
- 装備
そうだ 北海道 行こう!
今年はそんな状況なので、決心すれば北海道に行ける状況になりました。
さて、ナニで行こうか、北海道
チャリで行く?
やっぱ、バイクで行くか?
夏の北海道をOpen Carってのも悪くない!
北海道新幹線も開通してるし、
電車旅行も悪くないな~あ。
LCCでひとっ飛び〜い?
東北自動車道で青森まで、自走するか?
でもやっぱ、大洗からフェリーが一番「旅」っぽいよな~あ
北海道へのフェリーって今から予約取れるのかなあ。
大洗からのサンフラワー号の予約状況を覗いてみます。
すると、お~~~っ。
チラホラと空席があるじゃないですか。
コレって、きっとキャンセルした人たちの分だよね。
Ryo君の話じゃあ、2ヶ月前の予約開始当日、10分で予約が埋まった、って言ってたし。
コレって、明日になったら空席が無くなっちゃうんじゃな〜い?。
そんな高揚感、ドキドキから、いてもたってもいれれなくなって。
「予約」のボタンを「ポチ」っと。
オイオイ! ちょっとばかし・フライングじゃね〜か。
新幹線とか、調べないのかよ? と自問自答。
しかも乗り物は「自転車」で予約って。
あれ~、バイクとかは。
自転車は2000円だからか〜あ。
バイクでは過去に3度程、北海道を周遊していて、まあ大体の所は廻ったし、勝手も解ってるつもり。
クルマや電車じゃあチョットばかしイージー。
そんな思いが奥底にあってか、自分の中で自然と「自転車旅」を妄想していたようです。
59歳のオッサンが自転車で北海道廻るってさあ、結構アドベンチャーじゃねえ。
なんて深夜に地図を見ながら「ニンマリ」している自分。
なにか、「刺激」が欲しいんでしょうね。
「非日常」が欲しい、とでも言い変えれるのかな。
ルート選定
茨城県の大洗港からフェリーで苫小牧まで。
その後はどんなルートが考えられるかな。
と、古ぼけたツーリング・マップル「北海道」を引っ張り出してはルートを妄想してみます。
ぐる〜っと、1周するには流石に日にちと体力が足りません。
道東、道南、道北、どこか、1地域に絞ったコースを考えます。
ぼんやり地図を眺めていると最北端に行って帰ってくる、みたいなルートが思い浮かびます。
その行程には石狩川や天塩川のような大河が流れていて比較的平地が続いているようにも見えます。
地図上ではサイクリングロードの表記もあったりします。(これは現地で裏切られるんだけどネ!)
なるべくなら峠道は避けて平地をゆったり、のんびり、旅したいですよね。
今回はこのコースが最有力候補ですが、実際、現地に着いてからのお天気次第です。
なのでお宿の予約や、キャンプ場の予約はせず、現地に着いてその日に決めることにします。
旅の目的をナニにしようかな〜あ? なんてぼんやりと考えます。
まあ、「行くこと」自体が目的なんだけどね。
「ナニしに行くの?」とか女性陣から問われたりするんでね。
海鮮丼食べに行くとか。
最北端の宗谷岬の三角形のモニュメントで記念写真を撮ろうか。
オトンルイ風力発電所
のあの景観は今年が最後で、来年からは取り壊されるそうだから、その前に見納めしておきたいし。
エサヌカ線のあの直線もインスタ映えするだろうなあ〜。
と、あれこれ妄想します。
苫小牧港からスタートして、稚内まではおよそ420km 。
往復でおよそ850Km程ですなあ。
1日平均85Km走行するとして10日間で走破出来そうだ。
雨で足止めやトラブルを考慮して予備日を2日として12日間有ればなんとかなりそうなルートです。
概ね平坦路で行けそうなルートのようですし。
イラストの
ーーー〜青いルート〜ーーー
で南風に乗って北上し、
途中オトンルイ風力発電所を通過。
最北端を経由して、
ーーー〜赤いルート〜ーーー
で内陸を通って南下すれば向かい風も幾分避けられるかな。
という算段です。
旅のミッション
と言うことで、目標というか、目的というか、「旅のミッション」みたいなモノを3つほど設定してみました。
- 宗谷岬のモニュメントで写真を撮る
- オトンルイ風力発電所で写真を撮る
- エサヌカ線を走ってくる
この3点を目指して「北海道自転車ひとり旅」を構成していこうと思います。
➕ 海鮮丼とジンギスカン。
保 険
10日以上の自転車旅で、しかも最北端まで行ってしまったら、トラブルが有ってもそう簡単には苫小牧港まで帰ってこれません。
トラブルが起きた際の手段は必須です。
誰もいない北の原野で途方に暮れたくはありませんからね。
自転車なのでイザとなればバラして袋に詰め込んで電車で帰ってこれます。
いわゆる「輪行」ってやつです。
トラブルの保険として輪行装備は持っていく事にしましょう。
旅たつ前にOSTRICHの輪行袋にちゃんと収納できるのか?確認しておきます。
自転車を引っ張り出して、先ずは輪行の予行演習です。
今回は縦型で行きます。
横型だとオールドタイプのハンドルから出てくるブレーキラインが地面に当たってしまって、調子が悪いためです。
フロントキャリは外さないと上手く収納出来ず、ボルト4本を外せば写真のようにナイスに収納出来ることが分かりました。
ボルトを外す手間はかかりますが、コンパクトになります。
各所をベルトで固定して、袋の底に描かれているイラストに合わせて入れてみます。
キャリアもマジックベルトでキッチリと固定して安定させます。
全体を縛り上げて、一体感を出します。
どこか一箇所を持って持ち上げてもグラグラしないように固定していきます。
この作業で、部品の各所に細かい傷がついてしまうんですけども、まあこれは致し方ない。
キズは旅の勲章のようなものです。
ヨシヨシ、最後の手段はコレだな。
イザとなれば電車で苫小牧駅まで帰ってこれます。
アトはフェリーに乗って帰ってこれるよね。
これで安心して走ることができます。
装備・雨具
10日間の長旅ですと、どこかで雨に降られるはずです。
雨具はどうするか、悩みどころです。
通常は雨ガッパなのでしょうけれども、今回は通勤で使用しているモンベルのポンチョを使ってみようと思います。
カッパは防水性の観点では優れているのですが、夏場はどうしても蒸れてしまって不快感がパナイのです。
その点、ポンチョは足元、下方向がガラ空きで、スカスカなのでそれ程蒸れないのです。
若干、ズボンが濡れたりしますが、夏なので問題無しです。
コイツにはちょっとした改良を加えていて、フロントバックとマジックテープで繋げることでイラストのようにフロントバックも濡れずに済むようにしているのです。
ハンドルに固定しているスマホや、地図なんかも雨を避けられますし、白いポンチョの体面積が増えて、被視認性も向上されるという目論見です。
モンベルのポンチョは優秀
自転車にパンクは付き物なので、替えのチューブを2本ほど、タイヤのバーストに備えてタイヤを1本。最小限の工具、ポンチョ、行動食などをフロントバックに収納します。
幸い、メカトラブル、パンクなどは無く無事に帰ってこれましたのでドラマチックな展開はありません。
フロントバックは使わなくなったウエストバックをハンドルにくくりつけるように改良したモノを使います。
ウエストポーチにはサングラスや目薬、頭痛薬などの常備薬、財布など、自転車から離れる際には「サッ」と持ち出せるように貴重品などを入れます。
宿泊
さて、宿泊はどうするかな。
全てホテルとかだと快適なんでしょうけれども、やはりここはキャンプを組み込んで行きたいところです。
北海道のキャンプ場は無料の所も多く、有料でもお安く利用できます(600円くらい)。
なんたって、きれいなキャンプ場が多いのも魅力です。
どこも、フカフカの芝生の上で寝ることができます。
モバイルバッテリーの容量と着替えの洗濯、ソコソコの休養を考えると2〜3日に一度くらいホテルに宿泊するパターンが理想的です。
このパターンを基本と考えていきます。
テント
キャンプとなれば、テントが必要です。
今回もダンロップのソロ用を使用します。
手持ちのテントでは一番軽く、使い慣れたテントです。
かれこれ30年以上使いフルしたモノで、最新のモデルの2倍ほどの重量がありますが、なかなか壊れないのでずーっと愛用しております。
多分、暗くなって月明かりの下でも設営できると思いますよ。(モンベル・ムーンライトか?)
寝具
シュラフは3シーズン用の化繊モノにするか、夏用の軽くてコンパクトなダウンにするか、悩みどころです。
雨に濡れるとダウンは厄介ですがコンパクト。
化繊は多少の雨でもヘッシャラですがかさばって大きい。
一長一短です。
夜の北海道の気温も気になるところです。
寝袋は出発まで悩みましょう。
マットはサーマレストのリッジレストの一択。
昔はコレしかなかったんですよ〜?今でも現役。
本当は最新のコンパクトなのが欲しいのですが、有りモノで対応します。
マットはテントとセットでサドルの後ろにくくりつけます。
火器類
コレは結構かさばる装備です。
コッヘル類、ガスバーナーなど、一通りの調理を考慮しなければなりません。
オートバイなら何も考えずに持って出かけますが、自転車の場合は悩みます。
火器類を持たずに、コンビニ弁当やペットボトルの飲料で過ごす手も有ります。
幸い夏なので、暖かい飲み物が無くても何とかなるからです。
ホットコーヒーが飲みたくなったらコンビニで飲めますし。
火器類を持って行くか?行かないか?ココは判断が難しいです。
悩むところです!
虫除け&熊よけ
ドラッグストアーで見つけた「強力」な虫除けを持って行くことにしました。
煙で熊よけにもなればイイかなあ〜あなんて思ったりしてね?
着替え
予備の着替えは2日分。
出発時点で着ている服装と合わせて3日分を基本とします。
パンツ、靴下は2枚、Tシャツ1枚 、スポーツシャツ1枚、長袖のシャツを1枚、替えのズボンを1本、軽めのウインドブレーカーを1枚、その程度で充分です。
あとは、歯ブラシなどの洗面道具一式。
それと虫除けスプレー。
モバイルバッテリー/電気類関連
モバイルバッテリーは20000mAhを1つ。
充電器/USB コンセント
「エレコム社製 急速充電器 合計24W 2ポート USB-A 折りたたみ式プラグ 2台同時充電 おまかせ充電対応 」を1つ。
コード類を2本、必要なタイプを。
地図
ツーリングマップルR 北海道2020。
装備品はおよそこんなもんですが、まだチョット多いですね。
もう少しダイエットしたいところです。
出発前までに考えたいと思います。
さて、これらを一度、自転車に装着してみます。
装備一式を装着して試走
まあ、こんなスタイルになるんでしょう。
近所を試走してみました。
ハンドリングは重たくなりますが、割と安定して進んでいくので、これで問題ないでしょう。
前回のキャンツーと同じ装備ですし、その際も120km走って問題なかったので、これでイケるはずです。
さて、本編は旅の準備編。
チョット長くなっちゃったので、ひとまずここまでにしておきます。
次編からいよいよ旅の始まりです。
乞うご期待。
おしまい。
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