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XLR250 BAJA 1992YM レストア記録

今回は、ME06 Honda XR250Rの部品取り用にN君から無償で引き受けたHonda XLR250 BAJA君(1992YM)のレストア記録です。

このBAJAは彼のアパートの階段下に6〜7年放置されていてた物件。彼が引き取った当初から不動車だったらしいのです。友人から引き受けて動くように整備するつもりだったのが、急遽、海外駐在が決まり、どうにも処分に困ってしまい、私が引き取ることになりました。私としてもXRの部品取りにもなるなあ、と目論んでのことです。

永らく放置されていたのでガソリンタンク内のガソリンは腐っているはずです。先ずはそいつを除去せねばなりません。タンク内の錆も気になるところです。一部、外側にも錆が出てますね~え。

エキパイは鉄製のようでご覧のようにサビサビ! サンドブラストをかけるか? ステンレスのエキパイを探すか? いくつか手法はありますね。エンジンもアルミの白いサビが粉になって覆われちゃって、残念なありさまです。ボルト類もサビだらけだ~あ。

エキパイ、マフラーも錆びているけど、幸い穴は空いていないので錆を落とせば使えそう。

シートはスポンジが雨水を吸って、紫外線で固くなっているので、表皮、共に新しいものに交換しましょう。

RRブレーキが固着しているのでキャリパーのオーバーホールが必要ですね。

チェーンは伸び伸び、サビサビ、スプロケは手裏剣のように尖っちゃって、終わってます。純正品は出ないようなので社外品で対応です。。

スポークも完璧なまでにサビているので折れる前に張り替えねばなりませんね?

まずは、キャブを外してみましょう! 

汚れを落とすために重曹を溶かしたお湯に漬け込み、一晩寝かせてみます。

重曹は金属を腐食させることなく汚れを浮かせることができるらしいのです。

キャブレターをバラしてひとつひとつ部品を清掃して、同時に摩耗している部品は無いか? ルーペで確認していきます。空気やガソリンが通る通路(穴)は全てキャブレタークリーナを吹きかけておき、数日間、ガラス瓶の中に放置します。その後ひとつひとつ、丁寧に清掃してゆきます。

パッキン等、交換予定部品は予め注文しておきます。

新しいガソリンを給油して、オーバーホールしたキャブを組み付けてエンジンを始動してみたら、一発で始動しました。しばらく暖気してみてアクセルを開けるとバオーン!と吹け上がります。一応エンジンも生きいるみたいです。ならば、本格的に再生してみましょうか?

お次に、腰上をバラしてみます。排気バルブが真っ白なので交換。 

バルブステムシールもついでに交換。

オイル下がりの防止です。カムも傷もなく綺麗なようです。

シリンダーの中も大した傷は無いようなのでそのまま使います。

チェーンテンショナーは部品が出るので交換しておくことにしました。

ピストンはどうでしょうか? 純正の新品のピストンは出ないのでピストンリングのみ交換とします。

オイル上がりの防止と圧縮の確保です。シリンダー内のスカートに少々傷があるけど? まあ、大丈夫でしょう? わからんけど。。。ピストンのカーボンを除去して再度、組み付けます。

スイッチのノブが全く動かないよ~お! バラしてみたらグリスがハナクソのように黒く固まっていて、こりゃあ、動かんわ! バラせるだけバラしてグリスアップと接点復活剤を塗布しました。

二眼のBAJAライトを装着して、近所の土手で配光を調整します。ハロゲンバルブの二眼なので、期待するほど明るく無いです。最新のLEDライトの移植が必要かも?

まあ、古いバイクなのでこんなもんでしょう。とりあえず光るので良しとします。

スポークがサビサビでリムもアルマイトがハゲてサビサビなので交換することにします。

タイヤも密林に注文して新品を用意しました。家まで配達してくれるって、便利な世の中です。

リア周り、タイヤ、スポーク、チェーン、スプロケを新品に交換します。

冬の夜長に、シコシコとエンジンを磨いてみました。最初はワイヤーブラシでアルミの白サビをゴシゴシこすります。

#180の耐水ペーパーでざっくり汚れを除去し、#300,#600,#800,#1000,#1500と番手を上げて耐水ペーパーでゴシゴシ。最後はピカールで光沢を出してみました。コレはチョットやり過ぎ感が有って、光らせ過ぎたかもです。チョット似つかわしくないかも。

全バラにして、フレームを単体にして塗装するぞ!ってことも考えたのですが、全バラした部品の置き場も無いし、組み上げる気力がなくなったら最悪なので、とりあえず見える部分だけをマスキングして缶スプレーで塗装してみることにしました。まあ、これはこれで綺麗になって、遠目ではわからないのでOKです!

外装部品もリフレッシュして「青BAJA」にすることにします。スケッチを描いてイメージを膨らませ、ほぼ、その通りの仕上がりになったと思うのですがいかがでしょう? 

上がスケッチで、下が実車の写真です。

お天気の良い日に近所の土手の上で記念撮影。なかなか、綺麗に仕上がったでしょう? この後、時間を見つけてエンジンの右側を磨いていきます。

おしまい

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